これまで報告したR&DレポートVol.1からVol.3では、SRDと既存システムをシングルスカルによってレース状況に近い条件で実験し、両社の差異をSRDと既存システムの構造と機能の特徴から説明した。本Vol.4ではR&DレポートVol.1からVol.3で説明したSRD効果と、SRDを構成するフットストレッチャーのバーチャルピボット(VP)と靴の構造及び機能を図示することで、それらの相互関係をより明確にした。
図1ではSRDにより、機械的効率の高いオール振り角範囲で、強いオール引き力と大きなオール角速度を発揮することが可能になること、図2ではSRDが靴の曲げ戻しによるエネルギーロスを防ぐこと、及び拇指球部の痛感の発生を防ぐこととSRDシステムの関連性を説明している。